【4】かかりつけ医の婦人科へ | ◆◇王子の日常◇◆

【4】かかりつけ医の婦人科へ

【2018年の1月に卵巣嚢腫の手術を受けました。
これは、その手術に至るまでのお話しです。】


2017年9月2日、かかりつけ医の婦人科を受診。


内診の結果、ポリープは1円玉くらいの大きさと知る。

「外来でも取れるけど、これは取っても取らなくてもいいよ。
問題は左の卵巣。これ、いつから大きくなってきたのかも
分からない。当分のあいだ診察していないからね。
大きさは大体鶏の卵位。本来がうずら卵位なんだよ
この大きさだし・・・閉経後の卵巣の腫れはね、悪性の場合も考えられるから、
S病院を予約しているならしっかり検査したほうが良い。
あと、筋腫の方は前と同じで3個あるけど、問題ないよ。」

優しい顔の先生がいつも冗談で笑わせてくれる先生の顔が真面目な顔して言う。

悪性?悪性の可能性って・・・

え・・・・
そんな・・・
卵巣の腫れって深刻なことだったの・・・

深く考えていなかった。
若い頃から子宮が腫れているね。なんてよく言われていたから
そんな感じの延長で考えていた。
様子見でなんとなく月日が流れると思っていた。
「大したことないよ」と
「よくあることだよ」と
言ってもらえると思っていた。


車で迎えに来てくれていた夫に話す。
「なんかね・・・ポリープよりも卵巣のことのほうが問題みたい・・・
ちゃんと調べないといけないらしいよ。」


夫は黙っていた。




半年?いやそれよりももっと前からだったか
時々、左の卵巣付近に痛みがあったのだ。
痛みは一瞬でギュっとする感じだった。
それは何か関係があったのかな?


頭の中は悪い想像で一杯だった。
夜も眠れず、食欲も全くなくなった。
数週間で見てわかるくらい痩せてしまった。
顔色の悪さを化粧と空元気でごまかし
毎日母の施設に食事介助に行く。

当然、職員さんに痩せたことを気付かれる。
体調を聞かれるが「ダイエット中だ、元気だ。」と答える。



母のいる老健施設は特養ではないので
ずっといられるわけではない。
数か月後には、他の施設を探さなければならない。
この探す作業が本当に大変なのだ。
受け入れはなかなかない・・・
この繰り返し・・・
お金もない。あれば老人ホームに入れるが
そんな余裕はない・・・



介護に携われる人間は身内に私しかいない・・・
あぁ・・・神様いじわるしないで・・・

どうか、悪い病気ではありませんように・・・
毎日、祈っていた。



医療費 ¥3240-