【5】S病院婦人科受診とK病院での痛い思い出 | ◆◇王子の日常◇◆

【5】S病院婦人科受診とK病院での痛い思い出

【2018年の1月に卵巣嚢腫の手術を受けました。
これは、その手術に至るまでのお話しです。】



かかりつけ医受診から二週間後の9月15日S病院を受診した。



大きな病院へ行く=重大な病気
という図式が幼いころからあるので怖くて仕方ない。


以前、生理の出血が恐ろしいほどあり貧血が酷くなった時に
南区にある総合のK病院へ行ったことがある。

担当医は、良い先生(看護師談)らしいのだけど
淡々としニコリともしないた男性医師だった。
初診の日、貧血でヨロヨロとやっとの足取りで診察室の椅子に座った私が
「先生・・・こんなに出血が多くて・・・
私・・・大丈夫なんでしょうか・・・?」と聞くと、
「あなた、今歩いてきたでしょ!大丈夫なんじゃないの?」
と意地悪なことを言われた。
その時に子宮内の組織を取る検査をしたが
これがかなりの・・・とても痛い検査で気を失いそうになった。
子宮体がんの検査どころではない。
子宮内膜の組織をはさみのようなものでつまんでは切る?
ようなことをしているのか?
7か所くらいだっただろうか?

最初、冷たい優しさのない先生だと思っていたが
検査の途中で私が唸り苦しむものだから
「ごめんね!痛いよね!もうすぐ終わるから!
もう2か所だけ採らせて!ごめんね!頑張って!」と励ましてくれた。
元をただせば、赤ちゃんを取り上げる仕事だ。
この先生、優しいのかもしれない。
しかしながら、今思っても、我ながら良く頑張ったと思う。
でも、できれば安定剤かなにかでぼーっとさせて欲しかった。

診断名は子宮腺筋症だった。
治療薬のホルモン剤は血栓を作りやすくする副作用があるので
私には使えなかった。だから、治療法がないということだった。

その後も出血がかなり酷く、
40cmの夜用ナプキンが30分持たなかった。
だから、介護用の尿とりパッドを使った。
体中の血液が全部出てしまうのではないかと思った。
夜、ふとおしり辺りの冷たさに目が覚めると
おねしょのような大きさの血の海だった。

女性は毎月、血を見るので慣れてはいるはずだが
それでもこの異常さは恐怖でしかなかった。

それが何日も何日も続く・・・
だけど、その頃は生理痛が無くなっていたのだ。
子宮内膜症だと言われた頃から15年間イブをまるで
ラムネ菓子のように噛んで服用し手放せなかったのに。
「あと何回この痛みと闘うのだろうか・・・
早く閉経してほしい・・・」生理の度に思った。

毎日、近所の婦人科でフェジンを注射してもらい。
これ以上酷くなると輸血が必要だと言われた。
鉄剤は胃が痛くなり合わなくて飲めなかった。

止まっては、また始まる。
そんなことが3か月位続いてやっと収まった。

母や、周りの先輩方に聞くと
「あー、あがる前は酷かったよねー」と聞いた。
子宮に病気がなくとも、出血量が増えることは
良くあることだったのかもしれないが、
さすがに私ほどではないらしい。


S病院には母の認知症の検査で2度
私の手の骨折で1度訪れたことがあるが、
先が見えない病気での受診はことのほか緊張した。

担当医は私と同じくらいの年齢の女医さんだった。
これまで、介護を理由に健康診断等を全く受けていないと
いうと、あきれたわ~という顔でため息をつかれてしまった。
自分の体よ?わかってる?と・・・叱られた。

まずは、卵巣のMRIと血液検査。
S病院は、MRIは他院へ紹介しそこで検査をしてくる
というパターンらしい。

内診でポリープを診てもらう。
ポリープを診てもらうたびに出血をするので嫌だった。
その出血をみて現実なのだと落ち込む。

この時点で、先生に言われる。

「検査の結果が、悪性であれば当然手術です。
が、良性であってもこの大きさです、
破裂の可能性もあります。それから卵管が捻じれるという事態になっても
あなたは、抗血小板薬を飲んでいるから緊急手術はできない。
だから、休薬して手術をしましょう。いいですね」と

いきなり手術の宣告を受けてしまった。



医療費 ¥4320-