◆◇王子の日常◇◆ -7ページ目

【3】不信感で一杯の心

【2018年の1月に卵巣嚢腫の手術を受けました。
これは、その手術に至るまでのお話しです。】




2017年8月19日クリニックに検査結果を聞きに行く。



「ポリープは良性ですね。さ、とっちゃいましょ。」と軽く仰る。

「先生、ごめんなさい。前回もお話しさせていただいたのですが、
私は、抗血小板薬を飲んでいるので出血量が不安なんです。
薬剤師からも、ポリープ切除の際は安全のため休薬してくださいと
言われていますし、どうなんでしょう?
一般的に出血はどの程度だと予測されますか?」

すると医師は、呆れた。みたいな顔をして
「じゃ、何?あなたは、ここで手を切ると出血多量に
なってしまうわけ?どうなの?」と怒ったように言った。
「それは・・・ケガをしないように注意をして生活をしているので、
どの程度の怪我でどのくらい出血が止まらないかわかりません」
と答えた。

私は、この医師の腕を信用していないわけではない。
総合病院で外科部長もしていたようだし
手術の経験も豊富だとネットでは書かれていた。

ただ、前回の診察の時に抗血小板薬の薬名を言ったときに
何年も前に出たメジャーな薬なのに、
「何それ?知らないな~」と言ったことや
その薬について調べようとしなかったのも
不安になる要因の1つとなった。

そして、このクリニックはビルの中にテナントで入っていた。
診療時間が終われば皆帰ってしまう。
入院施設のある産婦人科ではないのだ。
だから、不徳の事態になった時の対処が難しい。

もし、出血が止まらない時には救急車を呼んで
違う病院へ行かないければならない。

医師の不機嫌な感じは、私の言葉がおかしかったのだろうか?
いや、最初から患者の話を聞くという態度ではなかった。

医師は、「じゃ、あなたの好きな病院に紹介状を書くからそこに行って」
と紹介状を作り始めた。
半ば怒っているかのような感じで・・・
「S病院でお願いします。」
S病院は自宅から近いし骨折で整形にかかったカルテがある。
この医師の出身であるK病院にも婦人科でかかっていたのでカルテはあるのだが
家から遠いし、痛い思いをした経験があるので嫌だった。

それにしても・・・こんな医師は、初めてだ。

「あ、ついでに卵巣が大きいことも書いておくから診てもらったら?」
と言われた。



S病院へ受診予約をすると数週間後とのこと。

そうだ、日にちがある。以前のかかりつけ医の婦人科に行ってみよう。
そこは入院施設のある産婦人科だ。安心だ。
そこでポリープ取ってもらおう。

そこで済めばS病院はキャンセルすれば良いし
と軽く考えていた。

ポリープは良性だと分かっている、急がない。
かかりつけ医といっても6年ぶりなのだけど・・・
そこの医師にもう一度診てもらおう。そうしよう。

やれやれ、こんな婦人科、二度と来ないわ。

待合にはアフターピルやニンニク注射やピアスの穴あけします。
みたいな張り紙が張ってあることに初めて気づく。

チョイスを間違えたと確信した。



医療費 ¥1130-

【2】ポリープ?!

【2018年の1月に卵巣嚢腫の手術を受けました。
これは、その手術に至るまでのお話しです。】




2017年8月6日

 

日曜日の午後。
不安でいっぱいになり月曜日まで待てない・・・
休日当番医の婦人科を受診することにする。
休日当番医であっても、どこでもいいわけではない。
ネットでクチコミを見ると割と評判が良いので決めた。



六十代半ば?いや七十代か?の男性医師だった。
少し、とっつき難い感じで、苦手なタイプだ
話をしっかりと聞く。といった感じではない。
患者と向き合ってる感が全く無い。

話もそこそこですぐに内診となった。

あれ?クチコミと随分違うんですけど・・・


「何かあるねー、ポリープだね。ちょっと検査に出すから」

ポリープ?

そう聞いただけで私の頭の中では
「え・・・・そんな・・・どうしよう・・・
悪いものだったら・・・・」とすぐさまマイナス思考。気が動転する。

これまで、不正出血の一度もなかったので、
ポリープなんて、まさに予想外。

続けて、エコー検査をした。医師は、
「左の卵巣が大きいね?今までいわれたことある?」と
「いえ、婦人科は6年ぶりで以前は言われたことがありません」
と私は答えて「あ、そう。」とだけ医師は言った。
ポリープは簡単に取れるものだと言われたが、
私は、抗血小板薬を飲んでいるので出血量が不安だというと
2週間後に、検査結果を聞きに来て。と言われ
クリニックを後にした。


このクリニックは、最初に尿を取ってくださいといい
採尿させたのに、尿検査をすることはなく、
随分長いこと血液検査もしていなかったので、
血液検査をお願いすると、しないと言われた。
なぜならば、うちは内科ではないからと。

確かに婦人科ですけど・・・

でも、下腹が痛いと言ってるんだから、膀胱炎とかも

視野に入れて取り敢えずは尿検査してくれても・・・



ここでポリープは取りたくない・・・。
そう思った。



卵巣が大きい。

そんなことより、ポリープのことで頭がいっぱい・・・。



医療費 エコー・ポリープ病理 ¥5470-

【1】事の始まり。

【2018年の1月に卵巣嚢腫の手術を受けました。
これは、その手術に至るまでのお話しです。】


婦人科を受診したのは、一昨年の2017年8月のこと。
7月半ば頃からなんとなく下腹が痛いというか重いというか・・・
そんなことが続く。
様子見にしていたけど、一向に治る気配がない。
子宮が痛いのかな?膀胱かな?
とりあえず、どちらでも診てもらえるから婦人科に行ってみよう。


6年ぶりの婦人科だった。
日曜日、休日当番医の婦人科だった。
夫が家にいたので連れて行ってもらえた。

なぜ6年間も婦人科に検診などを受けに行っていないかというと
6年前から母の介護が始まったからである。
婦人科だけではない。私は脳にも疾患がある。
8年前から虚血性脳血管障害で抗血小板薬を服用している。
定期的に脳神経内科にMRIを撮りに行かなければならないのに
それも行くことができない。
MRI検査の予約を入れても突然に母の体調が悪くなり
急な入院と重なる。予約をするたびキャンセルが続く、
もう、病院にも迷惑だと思うようになった。
介護を代わってくれる人は誰もいない。
自分のことは後回しとなった。



そして、いつしか、自分の健康は神頼みとなっていった。